2013年06月

前回のちょっと補足。
このブログのメインの目的は私の覚書なんでご容赦願います。

鎖骨下筋は胸鎖関節のクランクの動き云々は前回書きました。
広背筋テープが効くのは。
上腕を上げるとき広背筋がOFFになるわけですが、エクセントリック収縮を維持しながら上腕骨頭を下に滑らす役割もおそらくしているのに、それが出来ず骨頭が滑らず支点ができてしまうので引っかかるんじゃないのかなということです。
前鋸筋は肩胛骨を制御する。
前鋸筋の場合過緊張と思う。
一般的に上腕を上げると肩甲骨は上方回旋するが、肩の悪い人ほど肩甲骨の回旋が早く大きくおこる。
柔軟性がある人の肩甲骨はあまり大きく動かない。
肩の悪い人は上腕を180度挙上で肩甲骨下角が外にポッコリ出て触れられるが、健康な肩はそういうことがない。
前鋸筋を弛めると早すぎてかつ過度の上方回旋が納まり引っかからなくなるかと。

あと、長くこういう余計な負荷がかかった状態が続くと膠原質ができるのか癒着みたいになる。
石灰が溜まってるからとか骨棘がとかも言われるが、それは負荷がかかってるから身体がカルシウムでそこを補強したに過ぎない、結果であって原因ではない。
癒着があると筋肉の調整してもやっぱり引っかかる。
ちょっと乱暴だが、患者の上腕を術者の肩に担いで下方にガンとか、手刀でゴンとかやって癒着をはがしてあげるといい。
たしか「バランスクリニック」坂本恒夫 に載ってたやり方です。
癒着が酷いと血の気が引くほど激痛なのでお気を付けください。
亜脱臼みたいなときもあって、そういう時は普通に肩の前方脱臼の整復みたいのでケロッと治るときもあります。
本当に脱臼してるわけではないから力要りません。

色々書いたが筋骨格系でも一番重要なのは身体の内圧じゃないだろうか。
体幹の異常な圧力が抜けていった方に障害が起きやすいと思う。
ので、胸腔、腹腔の圧は正常にしないといけない。
肝臓や胆嚢を痛めていると右肩に 胃やすい臓が弱いと左肩に出やすい。
横隔膜の動きも。
人間の体は風船である by加瀬建造D.C.

結局全部診るハメになる^^;

肩痛くて腕上がらないときよく言われる名前ですね。
ここ数年やたら言われます。

五十肩もこのカテゴリーに入れられたりしますが、五十肩のどうにもなんないという感じより、腕を上げる途中で挟まるような引っかかる感じの痛さが一般的でしょうか。
五十肩の前兆みたいな感じですね。
因みに「インピンジメント」は「衝突」って意味らしいです。
腕を上げる途中で関節がぶつかったりして引っかかるってことですね。
「~シンドローム」って名前かっこいいですが、殆どの場合身体がそんな状態になっているというだけで、その症状の原因が何かっていうのは分かってないんですね。

ま、それはそれとして、インピンジメントの治療って治療する方もされる方もスッキリいかん治療です。
それは、肩の治療全般にそうなんですけどね。
一般的な症名病名の標準治療とか気にしてないんでよく知らないですが、先ずローテーターカフという筋肉に対して治療されるのかな?
肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋ですか。
そしてなんかいいけどなんかスッキリ治らないですよね。

全部じゃないんですが、「もっとここみた方がいいんじゃない?」てのがありまして。
まずは姿勢、上位交差症候群ていうんでしょうか(ここでもシンドローム^^;)?
猫背で顎でちゃった感じの人。
ストレートネックとかも。
この姿勢真似すると分かりますが、絶対腕上がらんです。
途中で引っかかります。
顎引けるようにするのは、肩以前に治しておかなければ肩の治療どころではないように思います。
で、本命が鎖骨下筋と広背筋。
胸鎖関節のところのクランクの動きがおかしくなってるせいの方がいます。
んで、鎖骨の下をゴシゴシするとスッと上る人がちょいちょいいます。
肩が痛いと肩周りの筋肉ばかり目が行きますが、広背筋のせいって言うことも多いように思います。
この場合の広背筋はキネシオテープが効きます。
データベース作った者がいうのもなんですが、広背筋テープはY字よりI字がいいです。
古い「写真とイラストによるキネシオテーピング法」に載ってるやつです。
テープ幅のみ2.5cmじゃなく3.75cmか5cmにして。
広背筋はほぼ外側繊維に貼るテープの具合で効きが決まります。
そして人によっては上腕の挙上が劇的に変化します。
ついでに前鋸筋もちょっとみておくといいです。
デリケートな部分はあまり触らないようにする方多いですが、そのせいで壊れたまま気づかないこと多いです。
肩甲骨を制御する大切な筋肉です。
それぞれの筋肉が何故問題を起こしているかということも含めて診れたらなお良いです。
腕が上がったらなんかにぶら下がってると治っちゃったりします。

最近はインナーマッスルが強調されてそればっか治療する風潮がありますが、インナーアウターどっちが大切かって話ではなく壊れたところを治すのが大切です。
標準的な治療で良くなかったら試してみて下さい。

患者さんじゃないんですが、横になると咳き込んで寝れないそうで。
明け方やっと2時間くらいウトウトするぐらいの日々がずっと続いていると。
先天的に心臓があまり丈夫じゃないお姉さん?でして、年齢的なこともあり色々ガタが来ているのとあいまってわけわかんなくなってると。それもお医者さんも。
危険ですね、突然死とかなりそう・・・( ゚ω゚;)

世間話の延長だったんで、ごしんじょう(金の棒)とお手々でアッチコッチ擦ったり撫でたり押したり。
椅子に座ったままでしたし、10分したかどうか。
翌日メールいただきまして、あの後ちょっと変だったけど、久しぶりに夜はあまり咳き込まず眠れたと。
脳天気にメールを額面通り受け取っておいて、まぁ、良かったねと。

お話したいのは、何処をどうすると咳き込む人にいいとかという話ではありません。
実際、なにか思うところがあって治療したわけではなく、なんとかしてあげられないかなと思って触ってただけでして^^;

検査もままならない、自分の得意なやり方が全く出来ない状態。
そんな時でも目に見える手に触る何かを感じ、なんとか理論とかじゃなく即興速攻で治療する。
そういう準備もやっぱり必要だなぁと
感覚だけでおして行く危うさもあるので、普段はじっくりのんびり治療してますが。
24h整体師ですよね。
情熱と両手があればなんとかなる

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