2009年09月

肩にある「肩井」あたりのシコリ。
トリガーポイントだったりします。

ある操作で割りと簡単になくなるんです。
と、ずいぶん前の記事に書きました。
ほったらかしにしていたら、ブログを見て下さっている患者さんに
「あれどうやるんですか?」
聞かれて思い出しました。
「いけね、わすれてた」

繊維筋痛症でも診断に使われるポイントですし、割りとそこにトリガーが発生している方は多いです。
で、押してもそう簡単には取れません。
取れないときは他に原因を見つけるのが私の主義です。

肩は肩甲骨や鎖骨、上腕骨とそれにつながる筋肉や靭帯で、肩甲帯というユニットと考えることが出来ます。
そのあたりで他に問題があるのではないかと考えました。
そうすると、上腕三頭筋、大円筋、小円筋、棘下筋の辺りが怪しい。
腕を挙上させたときに腕の外側~肩甲骨の外側です。
まずそこを軽擦法や柔捻法、推拿でいうこん法で緩めます。
次に背骨の第1線をゆるめます。
最後に肩甲骨をモビリゼーションして終了。

だいたい肩井あたりのシコリはこれでなくなります。
そんなにスマートな方法ではないですが、誰でも出来ますし、ただシコリをグイグイ押すよりましだとおもいます。

どうぞお試しあれ。


整體という考えにおいて、左右対称性というものをかなり重視します。

仰向けに寝たときだいたいの人は足の開き具合に左右差があります。
片方が外向きに開いている場合が多いです。

骨盤のINやEXの歪みや股関節の問題。
その周辺の筋肉のアンバランスだったりします。

多くは直接症状と関係なかったりするんです。
ただ、整體という観点から見ると、治療家としてメチャメチャ気になります。
そして、こればがまた直り難い。
操体、CMT、キネシオテーピング
パチッと決まらないですね。
私の腕が悪いのか?

どうでもいいのかもしれないけど。
ああ、なんか直したいフラストレーション。
で、そんな研究をしてみたりしています。
ヒマ人です。

重力というのは、特別な場合を除いて、皆に一定で公平にかかります。

重力に上手く抗して立てるというのは、健康のひとつの目安になると思います。

治療の多くは臥位、寝た状態で行われます。
一般的に人間が生活する状態やは立位や座位、縦方向に重力がかかっています。
症状が出るのもやはり立位や座位のように身体を起こしている場合です。
寝てても調子悪い場合は、さらに状態が悪い可能性があるといえます。

で、私の治療ですが、一通りの治療が終わると、もう一度、立位や座位での検査をします。
たとえば大腰筋、臥位で調整しても座位で検査をすると弱さをみせることが多いです。
側臥位の腰椎の矯正が良い感じになったと書いたばかりですが、側臥位で矯正した後、座位や立位での再調整が必要なこともわりとあります。

骨盤調整して
「は~い、そろいましたよ(^^)v」
なんてのんきに言っても
立ち上がった瞬間や、立って数歩あるくと戻っていることも多いのです。

立位で縦方向に重力をかけた状態での検査や治療は、施術効果の持続に貢献すると感じています。

実は、ここ数年のある問題が最近改善されている事に気が付いたのです。

それは、腰椎のアジャストです。
腰椎のアジャストは、側臥位になっていただき、下半身を術者の大腿部でロックします。
アジャスト出来ないレベルではないのですが、それにずっと違和感を持ち続けていたのです。

原因は、ある整骨院にしばらくいたのですが、そこのユニホームでした。
ズボンがスベスベの素材でやりにくいまま続けたからなのです。
そこの院長さまは、体格がよろしいので問題ないみたいでしたが、私は小柄なので、しっかりロックさせないといいアジャストが出来ません。
で、下半身に無理に力を入れてロックしてたらおかしくなったのです。
この違和感、変な癖がついたんでしょうが、ちょっと困っていました。
私が感じている違和感は、きっと患者さんも某かのかたちで感じているでしょうから。


しかし、1ヶ月位前から感じていたのですが、昨日makibuuさんの治療しながら、
やっぱり感覚戻っているなと。
無理なくロックできてる。

ε=(^◇^;
ホッとして、うれしい出来事でした。

治療家として、不完全なものを提供しているようでモヤッとしていたので。
(≧▽≦)

私なりに思う正しい姿勢の作り方はあります。
患者さんなんかには聞かれれば教えます。
聞かれないと教えないのは、意地悪ではないです。

もちろん、正しい姿勢は大切だと思っています。

正しい姿勢は大切なんですが、正しい姿勢に無理がある状態で格好だけ真似ても辛いだけです。
その姿勢は、良い立ち姿と似て非なるものだと思います。
悪い姿勢からだんだん病気になることも十分考えられるので、良い姿勢を知ることは大切です。
しかし、多くの場合、他にも色々な問題があって、だんだん良い姿勢がとり辛くなってきているのも事実だと思います。

右の肩が上がっている人が
「(ある先生から)右肩があがっているから下げるように言われて、下げるようにしているんです」
で、かえって調子が悪いわけです。
右肩が上がってるんじゃなくて左が下がってるかもしれませんし。
骨盤から歪んでるかもしれません。
筋肉のアンバランスかもしれません。
身体の内圧の偏りかもしれません。
精神的なトラウマかもしれません。
こういうことを全く無視して、見た目の肩だけ直してもねぇ。
説明されれば素人でもわかる話です。
そこの問題を置き去りにしてこういう姿勢が正しいと押し付けるのは・・・
治療家のすることには思えません。

違う見方をすれば、一日のうちで少々変な姿勢の時間があっても、なんともない身体であるべきだと思います。
自己調整能力をきちんと働かせてあげなければ、姿勢だけ云々しても始まらない。
ので、あえて話さないです。

あ、姿勢はこんな感じがいいんじゃないという話を知っておくことは大切ですから。

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