2009年03月

月一ぐらいに軽く治療している方の話。

仰向けの治療を終えてうつ伏せになってもらうとき
「目がまわる」
「気持ち悪い」
左を下に側臥位になったところでした。

『ありゃ?』
『頭位性めまい?』
仰向けになってもらうとなんともないです。
右下で横になってもなんともないです。
もう一度、めまいのする姿勢になってもらうとやっぱりダメ。
『面倒なもの見つけてしまった』
なんて少し思いましたが、何で今まで分らなかったのかな?
とも・・・


患者さんが気持ち悪いとか言う時、いつからか私は、必ず手足の井穴を刺激するようになりました。
指先のつめのキワですね。
安保教授の自律神経免疫療法で刺激するところです。
すると、とても痛がるところがあります。
それが痛くなくなるまで揉み解すように刺激します。
次に、その時反応が強かった井穴の経絡に関係する部位の足裏の反射区に刺激を加えます。
足の親指の内側が反応が強かったら、肝臓の反射区ということです。
そうすると、何故かだいたい落ち着いてきます。


それでもう一度めまいの姿位をとらせてみます。
「少し良くなってきた」
でもしばらくするとまた出始めました。
今度は頸をみます。
左側に大きなシコリのようなもの。
まあ、ズレでしょう。
ボキボキ好きの私も、目の前で眩暈がした人にいきなり『ボキッ』はやりません。
筋エネルギーテクニックやモビリゼーションなんかを組み合わせたものでとりました。
眩暈が出る方と反対に横向かせて、頸より下の背骨チェック。
ズレというより過敏になっているところを治療します。
もう一度仰向けになって足指回しと反射区の刺激。
そして、左下になってもらいました。

でない・・・


しばらくして・・・


でない・・・

とれました。

( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ

その後、うつ伏せでいつも通りの治療をして、最後にもう一度 (しつこい?)

でない(^^)v

前回自分と母親のときとは違うアプローチ。
何故こうやったかは自分でも分らないですが、みてなんとなくそう感じたのでしょう。

手技療法というものは、基本的に皮膚の外側から刺激を入れます。
そこを越えていくのは鍼ぐらいでしょうか。

触診・視診、検査においても皮膚の状態は重要です。
他と比べてザラザラしていたり、産毛が濃かったり。
熱感があったり、逆に冷えていたり。
皮膚の動きや摘んだときの伸びにくさもみたりします。
皮膚の状態を良くするという事は、健康にとってひとつ大事な要素です。
皮膚も臓器のひとつと考えると、その大きさは人体で最大になります。
その影響は大きいと思います。
整膚、皮の操体など皮膚に着目した手技もあります。
キネシオテーピングも「**筋テープ」といっていますが、実際はその筋肉上の皮膚に貼っています。
その皮膚の制御が効果の大きな鍵になっています。

凝っているところ痛みのあるところ、またその周囲には、皮膚の突っ張っているところがあります。
その皮膚の動きを良くするような手技をすると、結構身体の調子が良くなってきます。
皮の操体などは、ジワ~ッと気持ちいい方向、動きやすい方向に皮膚を動かして行って、もういいなと感じるまでそうしています。
途中でもう少し動かしたくなったり、別の方向にしたくなればそうします。
整膚などは指でやさしく摘みあげていきます。

私が自分にするときは、柔捻法のように円運動で皮膚をリズミカルに動かします。
圧は顔や手にクリームを塗るときぐらいの感じでしょうか。
指や手のひらを使って優しく円を描くように皮膚を動かしていきます。
この方法のいいところは、皮膚が弛んできたのが分りやすいところです。
目や耳の周りや頭、特に後頭部は、効果が分りやすいと思います。
場所によっては自分でやっても痛いところがあったりします。そういう箇所は、より優しくじっくりと、他の箇所と感覚が同じになるまでやります。
膝、肩、腕、腰。
自分で触れるところをやるだけでも結構効果があったりします。

お試しくださいませ

ハードボイルドな男の話ではありません。
偉大な親父の話でもありません。

今は、不定期整体師なので、さほどではないですが、人の背中を押したりする機会が多いわけです。
触っているといろいろなものを感じます。
ひとつは、以前に書いたゴムのような背中をした知人が糖尿病だった話。
外側に出る内側の異常

そこからすすんで、甘党の人の背中は皮膚と筋肉の間にゲルのマットが挟まっているような感じがあります。
グニュ・ヌルッとした触感です。

心因性ストレスのハリは、固めのバネを押している感じでかつ少し湿っぽい感じでしょうか。
あと皮膚がピンと貼った感じです。

神経質な人は、脊柱起立筋だけが異常に発達していて、背骨の両脇だけ盛り上がっています。
そして痛がりのくすぐったがりです。

内臓性のものは、その対応する臓器の場所や支配神経の出ている脊椎に特異的な盛り上がりや石のような硬さがでます。

他にもありますが、こんな印象があります。
組み合わさった感じのときもあります。

「占いですか?」
と聞かれることがありますが、占いは先を読むもので、コレは、過去から現在までの状態を読み取っているだけです。
余談ですが、だから
「あなたはこういう人でしょう・・・********」
と、信用してもらう為に占い師は良くいいますが、
「ああ、当たってるぅ!(^^)!」
なんてなりません。
分りきったこと当てに来る占い師は、イマイチ信用できないのです。
「先見て、先を」
「選択肢とその先の可能性をさぁ」
まぁ、個人的な話です。
占い自体は嫌いではありません。

治療の場合は、患者さんの今までの道のりが大切ですから、いいのです。
患者さんに話すのは、当たっていると
「先生すごい!」
といって欲しいわけではなく、絶対はないので、間違っていないか確認の為です。
治療の仕方や日常のアドバイスに影響がでますから。

というわけで、背中は結構雄弁に語ってくれます。

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