全身の痺れを訴える人を治療したときの話
その方、あちらこちらで診察を受けて異常なし
初診で来られた時は、完全に心を閉ざしていた感じだった
でも、何とかしたくて来られたのだろう。

慎重に慎重に治療を進めていった。
励ましながら、なだめすかしながら

どっかの病院でキチガイ扱いされたみたいで、そういう事にもかなり敏感。
気は違ってないが、痺れの状態が神経や血管血液に関係してるように思えなく、ぜったい精神性だなと思ったので、そのあたりも、言葉を選びながら、身体の回復にあわせて少しずつ説明をしていった。
実際、医師もキチガイ扱いしたわけではなく、精神科を紹介したかったのだと思う。
こういう患者さんにであった時は、普通以上に言葉選びは慎重にしないといけない。


具体的な症状は

全身のしびれ
特に顔のシビレと痙攣
肩と首と腰の痛み
頭痛
異常に疲れやすい
力が入らなく、500mlのペットボトルもまともに持てない
眩暈のようにふらつく
自転車に乗れなくなった


幸い、最初の段階で信頼関係が築けたのが良かった。
問題をひとつひとつ潰していくような治療になる。
身体のバランスをとる治療とクラニオセイクラルテクニックで自然治癒力を呼び覚ます治療
AKの筋肉テストを分かりやすいレベルで使って、お互いが変化を確認し合い励みになるようにした。
どっかの整体の先生が首のせいだと言ったらしく、何故かそれを固く信じていた。
問題はあるが一番の原因じゃないなと思ったが、信じているのを否定すると治療に悪影響が出るし、信じているという事は、脳とリンクしている可能性があるので、それもひっくるめての治療になった。
出来るところから運動もしてもらった
500mlのペットボトルをダンベル代わりにトレーニングして貰うところから。
(最終的には10キロのお米をスーパーで買えるようになった もともと筋肉はしっかりしていたから)
徐々に本人から、ウォーキングやヨガをやろうかなといい始めたので、少しずつやらせていきました。

一番効いたのはクラニオセイクラルテクニックとその流れでやった隔膜リリースだった
クラニオセイクラルテクニックをやりだしたら、シビレがグンと減った
ストレスでおかしくなっていたんだろう
精神性のものでも、身体に症状が出ている限り体の治療が第一だと思ってやっているが、まさしくそのパターンだった
約一年半で症状の95パーセントは回復
その後、その治療院を私がやめてしまったけど、まだちゃんと通っているのではないかな。
もう、私の治療じゃなくても大丈夫と思ったしね。

大分良くなった時、実はこうなる前にとてもショックなことがあった話をしてくれた。
それは、初診でこれが原因だと思うという事をご自身ではなされた話しではなかった。
経過を見ながら、少しずつ話した心と身体の関係の話で思うところがあったのだろう。
その話が出たところで、「この人治ったな」と、思いました。

途中、何回か泣かしたけど、よく頑張って治療に来てくれました。
「私みたいに原因が分からず調子悪くなって困ってる人たくさんいるでしょうね」
「私のことみんなに教えてあげて。」
「絶対よくなるって。」
山を乗り越えた人はステキです。
こちらもお手伝いが出来て嬉しいです。

治療中、クラニオセイクラルテクニックをしようと思って、後頭骨に手を持っていったとき。
「フォーカシングしてみようかな」
と、ふと思って。
患者に今問題を感じるところに語りかけてもらった(右下肢 特に膝と股関節)。
そうしたら、そのパートが言うには、原因は肝臓が知っているらしい。
肝臓が言うには、それは心臓が関係していると。
心臓に問いかけてみたら、反応なし
他に答えたてくれるパートを探していたら、胃と肝臓が心臓は悲しくて萎縮しているとの事
その事を心臓に聞いてみたら、「yes」と返答あり。
解決策は、泣くといいらしいと胃と肝臓が言う
心臓も同意
すると患者さんはホロッと涙を流した。
ちょっと抑えてる感じだがかなり変化があったみたい。
この方、以前も強烈な腰痛に悩まされたのだが、心臓が言うにはこれも心臓の仕業だと
たびたび激痛だとご本人は大変なので、

心臓がどうしてほしいか
違う手立てでいい方法があればそれに切り替えてくれるか
そこまでいかない解決策はあるか

を、患者自身と心臓と語り合ってもらう。
そして、出てきた解決策が、他のパートに問題ないか確かめてもらう。
オーケーが出て「ありがとう」で終わる
一応他にまだ問題があるか効くと、腸が疲れている。
休ませてほしいのと手で暖めてほしいと。
腸がもういいというまで手で暖める

セミナーを受けているわけではないので、フォーカシングを専門にやっている人には荒っぽいというか、こんなのフォーカシングじゃないというお叱りがあるかも。
まあ、でも効果はありました。

面白いのは、最初の検査で
大腿筋膜張筋
大胸筋鎖骨部
大胸筋胸肋部
肩甲下筋
に弱さがあったこと
AKやタッチフォーヘルスに通じている人なら分かりますね
面白いでしょ。
もちろん、臓器と筋肉の関係性は患者さんには話してないし、フォーカシングの後それは正常になってました。
症状も最初を100とすると、フォーカシング前までの治療で50くらい、フォーカシング後が10以下になったって言ってました。
やや違和感が残るくらいだそうです。

あまりこういうのはやったことないが、面白いもんです。
いい経験になりました。

坐骨神経痛で大腿二頭筋に痛み。
腰よりも、梨状筋と中殿筋の問題だった
全体的な治療に加えて、一般的な筋膜リリースや筋スラッキング療法、操体法、キネシオテーピングなどで治療

治療中のある程度の痛みは、身体の叫びだと思ってもらっているが、もう少し楽で早くて優しいリリース法はないものかね?
カウンターストレインとかも効いたり効かなかったりするし・・・
研究しなきゃね
流派にもよるだろうけど、鍼灸師なら針をズバズバ挿すのかな?

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